平成28年(2016年)熊本地震により被災された皆様にお見舞い申し上げます。
真宗大谷派(東本願寺)
2016年
4月14日(木) |
熊本教務所へ現地災害救援本部設置を決定 |
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4月15日(金) |
被害状況集約: 現時点で、震源地である熊本教区については、人的被害の報告はないが、屋根瓦落下、ガラス割れ、墓石倒壊の寺院が多数あるとの情報。日豊・久留米・長崎・鹿児島教区内及び沖縄県での大きな被害情報はない。 救援金箱の設置を決定(境内各所) 現地災害救援本部への宗務所職員5名の派遣を決定し、救援物資とともに現地へ派遣 日豊、久留米、長崎、鹿児島教務所からも現地災害救援本部への職員派遣を決定し、救援物資を搬送。 |
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4月16日(土) |
2016年4月16日(土)午前1時25分頃に発生した熊本県熊本地方を震源とする地震(震度6強・M7.3)に伴い、熊本教区内及び日豊教区内に新たな被害が発生。 【熊本教区内における対応】 久留米・長崎・熊本・鹿児島教務所員と宗務所派遣職員、計11名が6班に分かれ、救援物資を持参し、各寺院へ巡回御見舞。 【日豊教区内における対応】 日豊教務所員が各寺院へ被害情報を聞き取り、特に被害の大きかった3ヵ組(大分組、玖珠組、直入組)については、救援物資を持参し、各寺院へ巡回御見舞。 |
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4月18日(月) |
【寺院被害状況について(4月18日現在)】 =熊本教区=
益城町及び熊本市を中心に熊本県内の広域にわたり、屋根瓦落下、ガラス割れ、墓石倒壊のほか、新たに本堂傾きや山門倒壊が報告される。 =日豊教区=
大分県由布市で本堂、庫裡の壁にひびが入るなどの損傷が報告される。 ※引き続き現地において被害状況の確認を継続 【宗派対応について】 (1)宗派見舞金の決定 熊本教区:500万円 日豊教区:100万円 (2)内局の被災地見舞及び職員派遣、支援物資の搬送
(3)救援金口座を開設 |
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4月20日(水) |
【寺院被害状況について(4月20日現在)】 =熊本教区=(熊本教務所(現地災害救援本部))
熊本市及び阿蘇方面などを中心に熊本県内の広域にわたり、深刻な寺院被害。
=日豊教区=(日豊教務所)
特に、大分県内(由布市、竹田市など)において被害が報告される。 =久留米教区=(久留米教務所)
※引き続き現地において被害状況の確認を継続 【ボランティアについて】 以下の事由により、当面の間、宗派によるボランティアの受け入れを停止。 ①余震が断続的に続いており、本堂等の清掃をしている最中に被災してしまう可能性が否めないため。 ②熊本市内の宿泊所が休業状態にあり、熊本教務所も被災している状況にあるため。 【救援物資について】 宗派として、被災された方々へお届けする救援物資の受け入れを開始。 《留意事項》 熊本教務所の建物も被災しているため、全国から寄せられる救援物資は、被害の少ない寺院を中継拠点として設置し、そちらで一時保管し、被災寺院へ届ける。 但し、被災された方のニーズや救援物資の在庫状況を確認する等の調整が必要なため、必ず熊本教務所へ事前連絡のこと。 *賞味期限が近い食品や古着はお断りする。 |
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4月22日(金) |
宗務総長名の「お見舞い」を表明 「平成28年(2016年)熊本地震」で被災されたみなさまへ 2016年4月14日に発生した「平成28年(2016年)熊本地震」により、大勢の方がお亡くなりになったことに対しまして、衷心より哀悼の意を表しますとともに、被災された方々に謹んでお見舞い申し上げます。 宗派では、地震発生直後ただちに、宗務所に「災害救援本部」を、熊本教務所に「現地災害救援本部」を設置し、宗務所及び九州連区内の教務所から職員を派遣し、被害状況の確認や救援物資の配布などの救援活動を行っております。 また、被災地の復興支援活動に資するための救援金勧募の口座を開設いたしました。 いまなお余震が断続的に発生しており、被害の状況は刻々と変わってまいりますが、寺院被害とあわせて、多くのご門徒が被災されており、避難所生活を強いられている状況にあります。 宗派といたしましては、引き続き被災地の一日も早い復興を願い、出来得る限りの救援活動・復興支援活動を行ってまいりたいと思います。 2016年4月22日 真宗大谷派宗務総長 里雄 康意 |
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4月25日(月) |
【寺院被害状況について(4月25日現在)】 =熊本教区=(熊本教務所(現地災害救援本部))
熊本市及び阿蘇方面などを中心に熊本県内の広域にわたり、深刻な寺院被害。
=日豊教区=(日豊教務所)
特に、大分県内(由布市、竹田市など)において被害が報告される。 =久留米教区=(久留米教務所)
※引き続き現地において被害状況の確認を継続 【宗派ボランティア受入について】 ボランティア活動が行われている避難所(公民館、学校等)のライフラインも徐々に復旧し、被災した道路や各種交通機関も復旧してきている現状を受け、熊本教務所(現地災害救援本部)を窓口として、宗派寺院及び門徒等の復興支援に向けた宗派ボランティアの受け入れを開始。 【救援物資の受け入れ休止について】 熊本県内の物流が回復傾向にあることから、救援物資の受け入れを休止する。 【職員の派遣について】
※九州連区及び他の教務所職員の派遣も随時行う。 |
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5月18日(水) |
【現地災害救援本部(熊本教務所)】 寺院からの要請に応じ救援物資の搬送や後片付け等の支援活動を継続。 震度4から6弱の強い余震が続いていることから、熊本教区内の寺院(被害の少ない7組/天草地方を除く)を改めて訪問し、被害状況の拡大の有無や必要物資及びボランティアの要請などの聞き取りを行っている。 【職員の派遣について】
【真宗大谷派とNPO法人レスキューストックヤードとの取り組み】 地震被災者支援「ネムレール」 熊本地震で被災し、今もなお車中泊をされている方は、益城町で370名以上おられるとのこと。その他の被災された自治体の方々やボランティアの方々を含むと車中泊は相当数になると調査されている。自宅が全壊していることや余震が続いていること、空巣被害を防ぐためなど様々な理由がある。 車中泊者のエコノミークラス症候群などが心配されるが、その状況を少しでも改善しようと呼びかけているのがNPO法人レスキューストックヤード(代表理事:栗田暢之)である。熊本教区第3組光樂寺の大津山量住職を窓口として活動に取り組む。大津山住職は、阪神淡路大震災や東日本大震災での救援活動を経験し、自身も被災をされているなか、同法人の一員として車中泊の寝床を安価でフラットにしようと様々な団体に取り組みを呼び掛けている。 「ネムレール」と名付けられたこの方法は、車のシートを倒して凹凸をなくしコンパネ(ベニヤ合板)を敷き、座布団などのクッションを置くだけの簡易なもの。アウトドアレジャーではよく知られているようであるが、このようなちょっとした気遣いを発信することが本当に重要な瞬間がある。真宗大谷派も材料の一部を提供するなど熊本教区をとおしてその活動を支援している。 |
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5月19日(木) |
【東本願寺熊本会館(教務所)本堂について】 5月18日に招集された教区会(臨時会)・教区門徒会(臨時会)の議決を経て、倒壊の危険性のある東本願寺熊本会館(教務所)本堂の緊急応急措置の方向性が確認され、工事に向けての仏具等の移動が行われ、19日、御本尊宮殿・須弥壇、宗祖親鸞聖人厨子等の解体・移動が行われた。 |
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5月24日(火) |
【現地災害救援本部(熊本教務所)の動き】 5月23日、第2回熊本教区災害対策本部が開催され、熊本教務所長から、現在までの寺院復興支援活動や情報発信についての報告、東本願寺熊本会館本堂の緊急応急措置工事の方向性や、見舞金・救援金の集計報告がなされた。 また、救援金の第1次給付として、各組に見舞金(10万円×組内寺院数)を給付することが決定され、使途については組で協議することも確認された。 翌24日、東本願寺熊本会館本堂の緊急応急措置工事が着工された。傾いた本堂の柱を応急的に引き戻すなど、余震による倒壊を防ぐための工事。 【職員の派遣について】
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6月15日(水) |
東本願寺熊本会館本堂の応急処置工事終了 |
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6月24日(金) |
熊本教務所内に「真宗大谷派熊本ボランティアセンター KVC」を開設 SNSを通じて各種情報を発信 |
全国よりお寄せいただいた救援金のうち、熊本教区へ1億円、日豊教区と久留米教区へ各500万円をお渡しいたしました。
それ以後、宗派にてお預かりしていた救援金(42,075,453円)については、一日も早い復興と聞法の場の回復を願い、特に甚大な被害のあった熊本教区に給付することを決定し、2018年7月3日に但馬宗務総長・土肥災害救援本部長より熊本教区会正副議長に目録を手交しました。
なお、今後の「熊本地震」に伴う救援金につきましては、熊本教区が開設する下記口座へ直接送金していただくこととなりますので、ご留意願います。
今後とも引き続きのご支援をお願い申し上げます。
◆熊本地震 救援金口座 |
【救援金口座】郵便振替口座番号 01980-4-6677 【加入者名】真宗大谷派熊本教務所 ※振替用紙の通信欄に「熊本地震救援金」と明記ください。 |
以上