このたび、真宗大谷派が京都市内に所有する土地(京都市上京区)を無償貸与し、「ドナルド・マクドナルド・ハウス事業」に活用してもらう計画について、1月16日に「京都府」「京都府立医科大学附属病院」「京都大学医学部附属病院」及び「公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン」並びに当派が共同で記者発表を行いましたこと、ご報告します。
【誘致決定の経緯】
当該土地については、2017年に解散した宗教法人「了徳寺」跡地であり、公益事業に利用することを条件に寄付の申し出がなされ、2019年に宗派に所有権が移転されました。
その後、京都府と協議を重ねる中で、京都府立医科大学および公益財団法人京都府医学振興会より入院中の子どもの治療に付き添う家族のための滞在施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス」(以下、ハウス)事業の提案がなされました。
当派では、事業提案を受け、具体的な内容や宗派における公租公課などの諸条件を踏まえ協議し、この事業は、土地寄付者の意向にも沿い、またハウスの理念である「HOME AWAY FROM HOME(わが家のようにくつろげる第二の家)」に基づく、子どもたちやその家族に親身に寄り添う姿勢が、真宗大谷派の青少幼年教化の理念とも通じることから、各種手続きを経て本事業の実施のために当該土地の一部を無償で貸与することを決定しました。
【事業の概要について】
ハウスは、公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパンが運営する、自宅から離れた病院に通う小児がんなどの病気の子どもや、その家族が滞在できる施設で、完成すれば国内では14ヵ所目となります。小児がんの拠点病院のうち京都にある2つの病院(京都府立医科大学附属病院・京都大学医学部附属病院)に通う患者及びその家族の利用が主に想定されています。
【今後について】
今後、2026年秋頃のオープンに向けて、整備内容の具体化が行われるとともに、当派とも契約内容の協議を行い、それらが整った後に、あらためて正式な無償の賃貸借契約を締結するための宗派内手続きを行う予定です。なお、土地に係る公租公課負担の解消をはかるため、当該土地の残余地については、「ハウス」事業との親和性、自然環境の保全、公益事業(医療施設又は福祉施設)としての活用等を条件に有償貸与を受ける事業者を公募型プロポーザル方式により募集し、別途契約に向けた手続きを進めております。
詳細な事業概要・当該地については、報道発表資料をご覧ください。