本年1月から本格的にはじまった阿弥陀堂門の修復工事の進捗状況をお伝えします。
屋根面は、平葺が完了し、現在は棟瓦の積み上げを行っており、檜皮葺の屋根の全貌が形を表しました。
同じ檜皮葺である修復前の鐘楼(阿弥陀堂門の南側・写真2枚目)の屋根面と見比べると、違いが一目瞭然です。
また、洗浄・補修・金箔の押し直しが行われた錺金物の取り付け作業も行っており、阿弥陀堂門の優美な姿の一端を覗かせます。
この後、桟唐戸(門扉)の建て付け及び木鼻(柱の彫刻部分)戻しを行い、10月末に工事の完了を予定しており、11月13日(日)より通常どおり通行できる予定です。
なお、7月9日(土)、8月20日(土)、9月23日(金)に実施しました「阿弥陀堂門修復現場見学会」は、各回とも100名近い多くの方にご参加いただき、修復中の屋根を目の前に、職人の方より檜皮葺の作業内容などを説明いただきました。
平葺が完了した屋根面
現在の鐘楼。
42年経つ檜皮葺の屋根面は色味が変わり、傷んだ部分を銅板で補修している。
※2023年6月から修復予定
阿弥陀堂門修復現場見学会の様子