昨日2月12日に、朝鮮民主主義人民共和国で強行された「核実験」に対し、宗務総長名によるコメントを発表しました。
朝鮮民主主義人民共和国における核実験についての宗務総長コメント
このたび、2月12日に豊渓里で強行された「核実験」は、生命の尊厳と平和の希求を踏みにじる行為であり、強い憤りと、深い悲しみを覚えます。同時にそれは、核兵器の全廃に取り組む国際社会の流れに逆行するものであります。
私たちの国は、米国による広島・長崎への原子爆弾の投下、さらに一昨年の東京電力福島第一原子力発電所事故による放射線被曝により、核を利用する限り、現在のみならず未来のいのちをも脅かし奪っていくことを経験しております。
さらに、今回の核実験に対する共和国への「制裁」により、日本国内に生活する在日の人々に対し、深刻な影響を与えかねません。
私たちは、仏教の教えに生きる者として、地球上のあらゆるいのちの平和と共存のために、今後すべての核実験を中止し、核兵器廃絶に取り組むことを強く要請いたします。
2013年2月13日
真宗大谷派 宗務総長 里 雄 康 意