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朝鮮民主主義人民共和国における核実験についての宗務総長コメント

宗派声明
2009.05.28

朝鮮民主主義人民共和国における核実験についての宗務総長コメント

 

 

このたび、朝鮮民主主義人民共和国において核実験が行われたことは、生命の尊厳と平和の希求を踏みにじる行為であり、強い憤りと、深い悲しみとを覚えます。

 

 核によって戦争を抑止できないこと、私たちが直面する諸問題について戦争が何の解決にもならないことは、歴史の教えるところです。

 

 今、私たちに求められることは、戦争やテロによる憎悪の連鎖を克服し、国や宗教の異なりを超え、共に生きあえる世界を実現することです。

 

 このたびの核実験の報を受け、私たちは、宗祖親鸞聖人の「もとあしかりしわがこころをもおもいかえして、ともの同朋にもねんごろのこころのおわしましあわばこそ」との教えから、あらゆる人々との間柄をいただき、非戦の誓いをあらためて確かめるものであります。

 

 そして、朝鮮民主主義人民共和国当局者には、人と人とが共に在る道理に立って、ただちに核実験を取りやめ、相共に、核兵器廃絶の道を歩まれることを強く望むものであります。

 

 

2009年5月27日

真宗大谷派宗務総長 安原 晃

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