アメリカ合衆国における同時多発テロ行為に対する宗務総長コメント
2001年9月11日、アメリカ合衆国における同時多発テロ行為によって、多くの人々が殺害され、また、被害を受けられました。この行為に対して私たちは強い憤りと深い悲しみをおぼえるものであり、犠牲になられた方々に哀悼の意を表するとともに、お見舞い申し上げます。
いかなる主義主張があろうとも、「いのちの尊厳」を否定する行為を決して認めることはできません。このたびの行為は絶対に許されないものであり、犠牲になるのは、常に民衆であります。
私たちは、すでに「民族・言語・文化・宗教の相違を越えて、戦争を許さない、豊かで平和な国際社会の建設に向けて、すべての人々と歩みをともにすることを誓う」ことを表明いたしております。このたびのテロ行為を前にして、その誓いをあらためて確かめるとともに、このテロ行為に対して強く遺憾の意を表明します。
2001年9月12日
真宗大谷派宗務総長 木越 樹