渉成園の歴史
渉成園は真宗本廟(東本願寺)の飛地境内地(別邸)です。
東本願寺の十三代宣如上人が、三代将軍徳川家光から土地の寄進を受け、一六五三(承応二)年に宣如上人が退隠した際、隠居所として整備し始めたのが、渉成園の始まりです。
十四代琢如上人以後、詩歌・茶の湯・能狂言などに親しむ場としても整備され、長らく歴代門首の隠居所、そして東本願寺の大切なお客様をお迎えする迎賓施設の役割を担ってきました。
一九三六(昭和十一)年には、文人趣味に溢れる仏寺庭園として国の名勝に指定されました。
現在は、広く一般公開もしており、多くの方に庭園を見学いただくとともに、近年では、お茶会、各種展示会、アートフェア、ドラマ・映画のロケ地としても幅広く使用されています。